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温浴施設 品質探訪❶

芦野温泉(栃木県)を訪れる

芦野温泉芦の湯大浴場
芦野温泉芦の湯大浴場

現代版湯治場で感じた「癒し」と環境品質


温泉好きの家内と一緒に、一泊二日で栃木県那須町にある芦野温泉を訪れました。

都心から車で約2時間半。

豊かな自然に囲まれた静かな環境にあり、「現代版湯治場」として全国から多くの利用者が訪れる人気の温泉です。

芦野温泉最大の魅力は、pH9.8前後の高アルカリ性源泉と薬草の湯。

神経痛や冷え性などへの効能が期待されることでも知られています。

施設では2本の自家源泉を有しています。


温泉情報(蘆野温泉公式HPより)

芦野温泉分析表1号源泉

湧出地における調査及び試験成績:

・泉温 27.9℃(気温20℃)

・湧出量 190 l/min 動力揚湯

・ph値 9.9

・ラドン含有量 x10-10Ci/kg(M•E/kg)

泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)

芦野温泉分析表2号源泉

湧出地における調査及び試験成績

・泉温 45.0℃(気温8℃)

・湧出量 100 l/min 動力揚湯

・ph値 9.5

・ラドン含有量 x10-10Ci/kg(M•E/kg)

泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)


今回は残念ながら、大浴場の源泉浴槽は設備調整中とのことで利用できず、地下水を利用した水素水温泉での入浴となりました。

少し残念ではありましたが、帰りには芦野温泉オリジナルの「源泉の素」をお土産としていただき、施設の心遣いに温かさを感じました。

また、楽しみにしていた薬草風呂は期待以上でした。

約10種類の薬草を独自に調合しているそうで、「弱め」と「強め」の2種類があります。

独特の香りと、肌にピリッと感じる刺激は今まで経験したことがなく、まさに芦野温泉ならではの特色と言えるでしょう。

夕食も美味しく、夜には昭和歌謡ショーも開催されるなど、宿泊者を楽しませる工夫が随所に見られました。

施設全体から「湯治を楽しんでもらいたい」という想いが伝わってきます。


環境品質の視点から感じたこと

ここからは、温浴施設の環境品質アドバイザーという立場から、施設を利用して感じた点をご紹介します。

更衣室

スタッフの方が定期的に巡回し、

・床清掃

・洗面台清掃

・整理整頓

をこまめに行っていました。

そのため、更衣室全体には清潔感があり、利用者として安心して利用できる環境が維持されていました。

こうした日常管理は、お客様には目立ちませんが、施設の印象を大きく左右する重要な要素です。


大浴場

浴室床はセメント仕上げで、歩行動線には全面的に滑り止めマットが設置されていました。

洗い場周辺にもヌメリはほとんど感じられず、日常清掃が丁寧に実施されていることが伝わってきます。

一方で、洗い場の鏡には、経年劣化というよりも温泉成分によるウロコ状被膜の付着が見られました。

シャワーをかけても水をはじく状態であり、日常清掃では除去が難しいレベルまで堆積しているように感じました。

これは全国の温浴施設でもよく見られる現象であり、定期的な特殊清掃を組み合わせることで、美観の回復と利用者満足度の向上につながる部分だと思います。


総評

芦野温泉は、「湯治」という文化を現代に受け継ぐ貴重な温泉施設でした。

スタッフの接客、食事、館内の雰囲気など、宿泊者にゆっくりと過ごしてもらおうという姿勢が随所に感じられます。

環境品質の面でも、日常清掃は適切に行われていると感じました。

一方で、防滑対策や鏡のウロコ除去など、専門的な環境品質改善を加えることで、さらに利用者満足度を高められる可能性も感じました。


「施設はきれい」だけではなく、「また来たい」と感じてもらえる環境を維持すること。

それが、温浴施設における環境品質の役割であり、本ブログでお伝えしていきたいテーマでもあります。

SQS(SPA Quality Score)による環境品質簡易評価

【項目】   【コメント】

おもてなし   ★★★★★

清潔感     ★★★★ 

美観      ★★★

安全性     ★★★

環境品質総評

「日常管理は良好。鏡の美観回復と防滑改善でさらに魅力が高まる。」


本ブログでは、温浴施設を「環境品質」という視点から訪問・紹介しています。施設の優劣を評価することが目的ではなく、それぞれの施設が持つ魅力と、より快適な環境づくりのヒントを皆様と共有していきたいと考えています。 



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